有限会社クリアライズ

達人名:岩瀬弥隆(有限会社クリアライズ 代表取締役社長)
ジャンル:農業 agriculture
地域:茨城県古河市 koga ibaraki

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霜降り白菜、やさいスイートピー、霧降りレタス…農業で世を照らす!
徹底した顧客目線で新たな野菜の付加価値創造する仕掛け人

茨城県出身。地元茨城で白菜栽培組合を興した父の後を継ぐ。独自に品種を吟味して開発した糖度の高い「霜降り白菜」を漬物業者へ売込む戦略がヒット。その後も農業生産法人(有)茨城白菜栽培組合で専務取締役を務める傍ら、農業経営の新天地を切り開くべく、顧客ニーズを捉えた競争力のある商品開発や独自ブランド化を推し進めている。2001年12月(有)クリアライズを立ち上げ、白菜のほかに新たな商品の柱として、野菜の品質にこだわる顧客向けのレタス契約栽培の事業をスタート。現在は、人々のライフスタイルに注目し、市場を多角化するような商品づくりに挑戦している。

■有限会社クリアライズ

インタビュー

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クリアライズを立ち上げた経緯を教えてください。

interview_photo01.jpg私はもともと、全国の白菜農家のネットワークを使い「加工漬物向け白菜」の契約栽培事業をしていたのですが、白菜だけでは連作障害が起こるなどの課題も多く、より安定的な発展と事業の多角化のために、なんとかうまく輪作形態にシフトできないかと考えていました。そこで10年前に新たにレタスの契約栽培を事業に組み入れようと立ち上げたのがクリアライズです。一番初めのきっかけには、大手百貨店のデパ地下などでサラダ等の惣菜店を展開しているロック・フィールドさんとの出会いがありました。当時、我々が商品ブランド化の一環で販路開拓をしていた「霜降り白菜」で、糖度の高い白菜を使ったサラダを提案したところ、ぜひやってみよう!と仰っていただきメニュー化が実現したんです。その後さらに売れるメニューをと、逆に全国の生産者のネットワークを利用したレタスの契約栽培をしてみないか?と言われたのが事の経緯なのです。今クリアライズでは、野菜の品質やオリジナリティを求める顧客向けのレタスの契約栽培を行っていますが、生産農家と販売店との間に立ち、商品企画から開発、生産管理、そして納品までをお約束すること。売り先と産地とを常に情報交流させながら、販売側と生産側の双方とのコミュニケーションを通じて事業を推し進めています。

6次産業化に取り組むきっかけは何ですか?

interview_photo02.jpg私の6次産業化に取り組む発想の根底にあったのは、従来のものを従来のやり方で売っていくのではこれからの日本の農業は駄目になるという危機感です。実家が農家でしたので「農家は自分で値段を決められない」という課題をどうにか解決したいという思いでいました。1次産業の方々の悩みの多くは、最終的に誰が買うのかが見えないこと。だから野菜は結局需要と供給のバランスで値段が決まってしまう。当然、年間の収入も見通せない。そんな状況から脱するために、行き着いたのが契約栽培。しかしこれを継続するためには、顧客のニーズを的確にとらえた商品づくりをしていくことが必要不可欠です。さらにいえば、顧客創造。競争に勝てる商品を打ち出し、市場を多角化していくことがベストでしょう。薄利多売の経営方法が成り立たない中小企業が生き残るためには、高付加価値商品、差別化商品をつくること。つまりお客さんのニーズに応える野菜づくりです。そして経営を多角化することによってリスク分散をすることもできる。売り先が見えれば、いろんな展開ができるのです。買っていただいてなんぼ。それにはまず顧客との間でいかに情報をやりとりできるかがポイントなのです。

6次産業化に期待することやメリットはどんなところですか?

interview_photo03.jpg六次産業化法の認定を受けるメリットは、認定を受けることで我々のビジネスを広く世間に認知してもらうコマーシャル的効果にあります。私は商品をブランド化しヒットさせるためには、マスコミの影響力が不可欠だと考えています。そもそも一次産業に従事する方々は、売り先となる販売店やマスコミとの接点がほとんどないのが現状です。同時に市場ニーズに関する情報も届いていかない。それは今インタビュー写真03の流通の仕組みの問題もあるのです。農家⇒農協⇒市場⇒仲卸⇒食品メーカー⇒販売店という伝言ゲームのような流れでは、本当に消費者が欲しいものは何なのかが、生産者側には分からなくなってしまいます。仮に良いアイデアがあってもどうすればそれを実現できるのかが分からない。そんな時に6次産業化のネットワークが窓口になって、そういう方々の受け皿になればいいのではないでしょうか。私が6次産業化に期待しているのは、経営規模や販路を拡大するためのネットワーク、出会い創出のハブ的役割です。市場からの距離が遠い第1次産業者にとって、ダイレクトに消費者の顔が見える流通を構築していくことで、生産者側のモチベーションも上がりますし、取り組みをこなす中でノウハウが蓄積され、農業が活性化していく。いずれは販売側と生産者側でWIN-WINの関係性が築ければ一番いいですね。

今後の事業展開で目指しているのはどんなことですか?

interview_photo04.jpg我々が今、挑戦しているのは人々のライフスタイルを豊かにする野菜づくりです。商品を作ればいいという時代は終わりました。売り方、パッケージも含めて「美しさ」を追求することで高付加価値の野菜が生まれるのです。例えば今ブランディングしている商品で「やさいスイートピー」というレタスは、ラッピングして鑑賞して、食べられる商品。男性が奥さんに買ってプレゼントする野菜。これなら駅前の花屋さんで売られていてもいいわけです。レタスはスーパーに売っているものという常識を覆し、マーケットを多角化していくのがこの商品の狙いです。付加価値が高いほど、マーケットに高い値段で受け入れられる。今時代の流れとしてもこだわり野菜をコンセプトにした店舗づくりが盛んになってきて、野菜に品質を求める顧客も多いはずです。そうした企業と連携しながら新たな活路を切り開くべく、我々は日夜研究を重ねているのです。

これから6次産業化を考えている方に一言

interview_photo05.jpg本来であればもっとも情報を必要とし、安定的な農業へシフトしなければいけない第1次産業者には、「自分たちがいいものを作っているのに、売れないのはなんでだ?」「6次産業って何?うちが関係あるの?」と思われる方がまだまだたくさんいます。しかし、発想を切り替えてボトムアップの積極的なアプローチが今必要なのです。もちろん一朝一夕に実現は難しいのですが、困っている時に相談する場所があればよいと思いませんか?6次産業化企業としての認定を受けることで、協力企業も見つけやすくなることは間違いありません。制度を大いに利用し、自らの事業の規模や販路の拡大を見据えて挑戦すべきです。失敗もありますが、まずは期間を決めてでも取引をしてみる商流をつくってからノウハウを蓄積すれば、再チャレンジもできる。常に新たな可能性にチャレンジする心こそがこれからの日本の農業には大切なのではないでしょうか。


サポーター

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クリアライズの野菜づくりを支えるレタス農家の皆さん。
岩瀬社長の理念を体現する現場にあふれる活気

山梨 清里高原 代表生産者 浅川孝さん

support_photo01.jpg氏名:山梨 清里高原
代表生産者 浅川孝さん
ジャンル:農業
商品:レタス栽培
クリアライズさんに出会って、私にとってレタスが高級果物の感覚に!このあたりに出没する鹿は、うちのレタスだけを食べるんです。レタスは苦味があって普通動物は食べないのに、うちのレタスは食べた。鹿も味がわかるんですね。レタスの品種は自分が食べて美味しいものを選びます。だから自信もって出せるんです。


長野県 川上村 杉山庄一郎さん

support_photo02.jpg氏名:長野県 川上村 杉山庄一郎さん
ジャンル:農業
商品:レタス栽培
バタビアは特別に食味がいいレタス。 ポリフェノールもたっぷり!
バタビアはとても作りにくいんだけど、えぐみがなくて糖度が高い。消費者の人たちに、バタビアの食味が他のリーフと比べて全然違うことを分かってもらえれば、もっと多くの人に求められる商品です。私もそのために努力しています。

茨城 八千代町栗山 生産者 岡本長市さん

support_photo03.jpg氏名:茨城 八千代町栗山 生産者 岡本長市さん
ジャンル:農業
商品:レタス栽培
私のこだわりは、農薬をできる限り少なくすることです。
バタビヤやグリーンリーフ(いずれもリーフ系レタス)は、冬の時期のハウス栽培ですので、完全無農薬です。 私の家族の食卓に並ぶ野菜は、全部出荷している野菜です。うちで作るものが一番安心して食べられます。

高見沢勉さん

support_photo04.jpg氏名:高見沢勉さん
ジャンル:農業
商品:レタス栽培
標高1430m、天国に最も近い畑
クリアライズの社員さんは、畑にもよく来てくれるし、栽培計画や集荷見通しのデータ管理、野菜の重量チェックなどを非常にきちんとされています。これだけきちんとデータ管理をする業者は見たことがありませんよ。

達人からのメッセージ

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◆達人の第6感
新商品のアイデアがひらめくコツは、集中と弛緩。日頃からアンテナを張っていれば、ふとした瞬間にインスピレーションが湧いてくる。

◆達人の教訓
とにかくチャレンジ。失敗してもやり続けることで、アイデアの商品化は実現する。

有限会社クリアライズの製品

001 やさいスイートピー
ドレッシングが絡みやすく、時間が経っても潰れにくい。盛り付けると見栄えがするサラダに最適な野菜だ。フラワーアレンジメントへの活用など今後の展開が楽しみだ。

2011-03-08 09.47.59♪やさいスイートピー♪半分切り.jpg

002 霧降りレタス
標高1100m、大自然に囲まれた八ヶ岳高原・清里で栽培されている 「霧降りレタス」。美味しさの秘密は、朝早く収穫する朝切り、そして八ヶ岳高原に特有の気候・朝霧による2つのアサギリだ!

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