株式会社アライオリーブ

達人名:荒井信雅(株式会社アライオリーブ 農業生産法人 代表園主)
ジャンル:農業 Agriculture
地域:香川県小豆郡小豆島町 Shodoshima-machi

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メイド・イン・ジャパンで世界を狙う
酸度0.1%、世界一新鮮なオリーブオイルを手掛けるオリーブマイスター

17世紀末より小豆島に代々続いている武家の家系である荒井家の11代目に生まれる。先祖は元々廻船問屋で、7,8,9代目からは醤油製造業を営んでいた。11代目の自分の代からオリーブオイルづくりを始める。大学時代に造園学を専攻し、オリーブの大家であった大学教授の助手を務めていたが、親の意向もあり小豆島に戻り、株式会社オリーブ園で20年間務めオリーブの加工技術を学ぶ。その後、財団法人小豆島オリーブ公園に10年間勤めたが、自分の主義主張を貫くために自分の所有する畑で最高品質を目指したオリーブオイル作りをスタート。2010年に株式会社アライオリーブを設立し、酸度0.1%という世界でも類をみない鮮度を保つエキストラバージンオリーブオイルの開発に成功。シンガポール、香港など海外への商品展開も進めている。

■アライオリーブ

インタビュー

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アライオリーブの商品、事業についてお聞かせください。

interview_photo01.jpg私が手掛けているアライオリーブのエキストラバージンオリーブオイル(EXV)は、他の一般的なオリーブオイルの概念を覆す、驚きの鮮度を持つ希少価値の高い商品です。通常のEXVの酸度はオレイン酸換算で0.8%以下のものが世界的な基準であるのに対して、アライオリーブ製品は酸度0.1%(酸価0.2)。世界で最も酸度が低く新鮮なオリーブオイルを実現しています。ポリフェノールも通常の3倍にもなり、その香りは青りんご、ハーブ、刈り立ての草などの清々しく、豊かで厚みのある味わいが特徴になっています。オリーブの持つ力を最大限に引き出すために30年の歳月をかけ、小豆島の土作りからできること全てを頑固に貫いた、こだわりの雫にほかなりません。当然作り方も他の生産者と全然違います。良いオリーブの木を育成し、良い質の実を収穫することも大事ですが、ポイントは保存の技術、圧搾の技術によっていかに鮮度を保ったオイルを抽出するかです。毎年計測する鮮度は、去年は0.09%でしたが、自然のものなので年ごとに微妙に変わります。今年は0.1%でした。ですからこの数値はパッケージにはプリントせずに、私が一つひとつ判を押しています。そして一品一品にシリアルナンバーを付けています。パッケージも2重塗装になっており、光と温度と酸素を出来うる限り遮断して、商品の劣化、酸化スピードを抑える容器になっています。商品ラインナップはシンプルに、エキストラバージンオリーブオイル185g、96g、36g、そしてお試しサイズの9gの4種類です。あとはオリーブの実の浅漬けを収穫の時期に期間限定で少し出していますが、これは少量生産なのですぐに売り切れ状態になります。オイルは採算度外視で作っているために1本12,600円とありえないほどの高い値段です。しかし、プロの料理人やオリーブを育てている方々には、「なるほど」と納得していただいています。味、香り、鮮度で日本国内においては比較できないものができ、世界に出ていっても鮮度でかなうものがないとすれば、これはやってみるべきだと思ったわけです。私はこの小豆島発のメイド・イン・ジャパンのエキストラバージンオリーブオイルを持って、世界に売り歩いている。それが、株式会社アライオリーブで私の行っている事業です。

荒井さんがアライオリーブで最高のEXVを手掛けるまでの経緯やきっかけを教えてください。

interview_photo02.jpg私の先祖は武家の家系で小豆島で長らく廻船問屋をしていましたが、7,8,9代目から醤油製造業に転身しました。私が11代目になるのですが、私の代からオリーブオイル作りを手掛けるようになりました。小豆島の農業事情といえば、昔は塩田で塩の生産をやっていてその過程で醤油づくりが隆盛になりました。その後、海外からオリーブの苗が持ち込まれ、小豆島の気候がオリーブの木に適し、よく育つことからオリーブオイルづくりが盛んになりました。気候条件の他に、台風が来れば人垣を作って農産物を守ったと言われるほどの小豆島の人々の生真面目な気質も、オリーブオイルがこの地に根を張った由縁ではないかと私は考えています。アライオリーブ会社の設立は2010年11月です。私は大学の時、造園学を専攻していました。その後、オリーブの大家であった教授にそのまま研究室に残って欲しいといわれ、しばらく助手として木の剪定など植物の育成について研究していました。しかし、親の願いもあり、助手を退官して島に戻ることになり、その際に教授の勧めでオリーブオイルづくりの道に進むことになったのです。その先生の紹介で株式会社オリーブ園というところに20年間勤務し加工の分野に携わりました。その後、財団法人小豆島オリーブ公園に10年間勤務しながら、今度は自身でも畑を始め、次第に12,2haまで広がっていきました。畑が広ければ市場をリードすることも可能になるので、そろそろ独立したいと思うようになりました。財団法人にしても株式会社にしても、どうしても利益を追求する面があります。すると、自分が作りたいものが作れない。私は妥協ができない性分なので、なにがなんでも自分のやりたいオリーブオイルづくりを貫き通したい。その強い思いからこの会社を立ち上げることにしました。

六次産業化法に申請をした内容や販路について具体的に教えてください。

interview_photo03.jpg六次産業化法に申請した内容は、地域資源であるオリーブの実を使って、より鮮度のいいオリーブオイルを作り、商品の価値を見据えた適正な市場に流すということです。現在流通させている市場は関東エリアの上層部にいる顧客と、シンガポールや香港のデパートなどです。国内では伊勢丹・三越グループの外商部に取り扱っていただいています。高くても支持してくださるお客様も存在するので、無理に安価な商品ラインを増やさずに、この品質をブランドとして維持していることで大変満足です。海外については、今後は上海やアメリカ、ドバイなどもターゲットにしていきたいと考えています。商品ラインナップについては、オリーブオイル以外にオリーブオイルの副産物として化粧品やボディケアアイテムなども3年~5年を見据えて進めていきたいと思っています。問題は、生産量です。海外展開を考慮した場合は、桁がひとつ増えないといけないくらい畑を増やしていかないと、とても生産量が間に合いません。そのために、この秋には新たな計画を考えている最中です。

次世代への技術の伝承、また国内のオリーブオイル市場の現状についてどのようにお考えですか?

interview_photo04.jpg私は人生をかけてオリーブオイルづくりをやっていますので、技術の伝承をひとつ目指すべきものとして掲げています。世界最高の技術を次の世代につなげることや、何が国のため、地域のためになるのかを考えると、最高の技術があるならそれを広めたい。そんな想いを抱いているのです。実は私にも大学生の息子が二人いて、昨年はイタリアにオリーブオイルの鑑定士の資格を取りに留学させたのですが、会社を継ぐことに関しては彼らの希望もありますし、私も自分の意志を継いで純粋に事業を続けてくれる人にしか事業は継がせられないと思っています。ですから、会社の株も100%私が保有しており、息子たちは1株も持っていません。次世代の育成や日本国内のオリーブオイル市場については、もっと盛んになるように尽力できればと思っています。例えば、オリーブソムリエを目指している女性たちに年に何度か講習会を開き、なぜこのような味になるのか、収穫のタイミングでどのように味や質が変わるのかといった技術を教えています。技術に関しては、実際に息子が、オリーブオイルの生産が盛んなイタリアやスペインなどにアライオリーブを持って行ったところ、酸度を示す値でこんな数字があり得るのか驚かれ、大学で成分分析を行った結果、確かにこの表示の通りの酸度であり、しかも、生産してから丸一年が経っていてもその鮮度を示す値が動いていなかったことにさらに驚かれたというエピソードがあります。『世界のベストオリーブオイル・ガイド』にも掲載されています。やはり、世界的にみてもオイル抽出の技術が高い。であるならば、これをメイド・イン・ジャパンのスタンダードとして育てていきたいと思っています。小豆島にはお土産用のオリーブオイルが多く売られていますが、お土産用のオリーブオイルではなく、スーパーでも海外のオリーブオイルと肩を並べて国産のオリーブオイルがある。そんな状況が当たり前の光景にしたい思っています。お土産品としてではなく、商品の良さを知らないと買ってもらえない、そんなオリーブオイル市場を目指しています。

海外展開について今後の展望や問題点、国の制度に期待することなどご意見をお聞かせください。

interview_photo05.jpg海外展開については、ハードルとなるのは資金です。単純に一回海外に商品を持って行って販売をするだけで、キャッシュで100万円ほどの出費になります。ですから農家の人たちが何回出ていけるのかという体力勝負ではないかと思います。従って、その部分ではやはり国の助成が必要になると思いますし、支援がなければ海外での販売会の実施などは非常に難しいものだと思います。また税関の手続きや商品表示の決まりも国によって違いますから、その辺りの対策も必要でしょう。
現在、製品を香港のSOGOでテスト販売しており好感触を得ています。また、ローマのホテル内レストランでは、アライオリーブのEXVオリーブオイルを使用したメニューが提供されることになりました。今後、世界の成長市場として注目しているのは、香港、上海、シンガポール、ドバイです。特に、ドバイでは国内で確立したブランドを背景に高い価格帯で狙えます。そのドバイでも、高層ビル内に展開しているレストランでアライオリーブを取り扱ってもらう計画が、着実に進められています。また、アメリカに関しても今年中に一度訪れてみたいと思っています。世界の人々にこんなオリーブオイルが日本にあるの?と言ってもらいたいですね。小豆島で生産されるオリーブオイルが世界に認められるよう、これからも信念を貫き通していきたいと思います。

サポーター

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おどろきの鮮度を持つ“アライオリーブ・スタンダード(基準)”を
サポートする世界の支持者たち

アジアの富裕層が集まる香港のデパートに出品されるアライオリーブ

support_photo01.jpg店舗名:香港そごう
ジャンル:百貨店
1日15万人から20万人の人が訪れる中国の銀座、香港にあるそごう。香港日本商工会議所から声がかかり、アライオリーブも出品した。





トップ・オブ・アジアのセレブリティレストランでもアライオリーブが好評!

support_photo02.jpg店舗名:マリーナベイサンズ 「Waku Ghin」(シンガポール)
「マリーナ・ベイ・サンズ Marina Bay Sands Singapore」の屋上にある展望台「サンズ・スカイパーク」には日本人を含めた6名の選りすぐりのシェフのお店がオープン。唯一の日本人シェフ和久田哲也氏が手掛ける「Waku Ghin」でもアライオリーブを高く評価。

達人からのメッセージ

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◆達人の第6感
採算を度外視しても、世界にただ一つの品質を誇れるオイルを作る。それがジャパン・スタンダードになればいい。そうすれば、いずれ世界のスタンダードも目指せるはずだ。

◆達人の教訓
世界に出ていくためには、いかに商品に分かりやすい付加価値を付けるかである。工夫をしてアピールできるものを作ること。「甘みが世界一」であるとか「リコピンの成分が世界一」など、即訴えられるような機能性を持った商品づくりを目指すこと。

株式会社アライオリーブの製品

001 エキストラバージンオリーブオイル
青りんご、ハーブ、刈り立ての草などの清々しい香りと、豊かで厚みのある味わいが特徴の、酸度0.1%を実現した最高品質のオイル。1本12,600円という高級オリーブオイル。

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002 小豆島産オリーブ新漬け
エキストラバージンオリーブオイル以外で唯一ラインナップしているのが「小豆島産オリーブ新漬け」(瓶入り50g)。毎年10月〜12月末頃の期間限定で販売。

商品紹介3.png

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