株式会社ドリームファーマーズ

達人名:株式会社ドリームファーマーズ
ジャンル:農業 Agriculture
大分県宇佐市  Usa-city Oita

t2A_1_R.jpgt2A_1_R.jpgスクリーンショット(2012-09-26 17.02.46).png

好奇心が経営力。
1次産業と地域との連携を大切に、日本の農業を支える存在を目指す

国際連合食糧農業機関(FAO)が認定する世界農業遺産に2013年に認定された大分県宇佐地域。西日本有数のぶどうの産地として知られる安心院町で、若手ぶどう農家が地域の農業振興のため、2012年に六次産業化・地産地消法に基づく総合化事業計画の認定を受け、株式会社ドリームファーマーズを立ち上げた。自社で生産するぶどうの他、地元の農産物を原料にすることにこだわり、酸化防止剤や保存料などの添加物は一切使用せず、素材を活かしたドライフーズを生産・加工している。(2017年1月4日 取材・撮影/RPI)

株式会社ドリームファーマーズ
http://www.dreamfarmers.jp


インタビュー

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若手ぶどう農家3人が地域振興のため商品開発

t2A_5_R.jpg宮田さんの別会社がコンテナで商品を販売している。 情報誌「6channel」第4号において取材をしてから約4年間で、事業を拡大してきたドリームファーマーズのその後の取組を取材した。
 主力商品は、巨峰・ピオーネ・シャインマスカットの干しぶどう。5カ年計画の2年目に、4年目の売上目標を超える順調な業績で、創業時からは3倍ほど売上を伸ばした。しかし、「年間稼働期間4カ月の加工場が売り上げる額はたかが知れています」と宮田宗武さんは言う。飽くなき向上心を持つ宮田さんは、この現状に満足することはなかった。




みかんやトマトの地元農家と協力し、次々に商品展開

t2A_6_R.jpg干しみかんは手作業で皮を剥き、バラして乾燥機へ。3〜4日乾燥。 ぶどうの収穫期と加工作業のピークは夏。自社で生産するぶどう以外にも地域の協力を得て、農閑期の冬を利用し、干しみかんの販売を2013年に開始した。「杵築と宇佐の県内2軒の農家が栽培する温州みかんを房ごとドライにした『濃縮蜜柑』は、2015年からニューヨークへ輸出もしています」と安部元昭さん。輸出事業は苦労も多いが、次の世代に引き継ぐためにノウハウを積み上げることに意義があると宮田さんは話す。

 その他にも数々の商品を展開している。トマト農家からの依頼で加工を手がけるドライトマトは、イタリア料理店などから業務用としての需要を見込める商品だ。パティシエが考案した新商品のグラノーラは、干しみかんやピオーネを使用したもので、昨年から販売している。また、レーズンバターサンドに使う干しぶどうを供給してほしいというオーダーもある。商品が高く評価されているからこそ、次々と派生商品が生まれているのだ。

「農」をベースに地域を守り、連携を深めて活性化

t2A_7_R.jpg人が集まる秘密基地のような場所「農村ベース」。 2015年、事務所の隣に「プラスSHOP」というカフェ&バーをオープン。ぶどうのソフトクリームや100%ブドウジュースを提供している。その近くには、人が集まる秘密基地のような場所を作りたいという想いから生まれた「農村ベース」と呼ばれるイベント会場がある。宇佐市の婚活事業や社員研修から始まった「農縁サミット」、地元や近県の食に関わる人々が交流する「食農コンソーシアム」、BBQ大会など、さまざまなイベントで農村ベースに人を集めては地域との連携を深め、地元のPRに努めている。「いずれ1週間くらいの農園フェスを開催したい」と安部さん。園田直彦さんは、「農業体験など、いまはイベント的に開催しているグリーンツーリズムを常時できるようにもしていきたいです」と語る。

 また、地域資源を活用するために、農家やJAと原料のぶどうの取引も行っている。「干しみかんもドライトマトも地域との連携です。いぶし銀のように地道に農業を営む人たちとの連携で、僕らも太く強くなっていきます」と宮田さんは言う。

根幹の1次産業を大切に地域と連携して力を発揮

t2A_12_R.jpgコンテナを改造したドリームファーマーズ全景。  従業員数や販売店舗数、輸出など、順調に推移している彼らの今後の課題は人材確保と育成だ。「海外に会社を作り、現地雇用した人に働いてもらう仕組みを作るのが目標です」と宮田さん。その他にも彼らにはやりたいことが目白押しだ。大分大学経済学部の「農村発展論」の授業教材として取り上げられたことを機に、農村の地域課題解決に向けて大学と連携しやすいよう、一般社団法人を作ろうという動きもある。将来的に別会社を立て、ファンドを活用してワイナリーなどを作ることも視野に入れているという。また、「宇佐には焼酎もお酒もワインもあるけど、ビールがない。自社農園の米を使った地ビールを作りたい」と園田さん。

 「九州が安定して日本の食を支える存在になっていくために、まず、自分たちが1次産業にしっかり取り組み、ドリームファーマーズと地元の農家が連携して商品を生み出すことで、地域を盛り上げたい。強烈な個性を持つ同じぶどう農家の3人が事業をやっていることは全国でも珍しい例だと思うので、こういう事例を面白いと共感してくれる若い農家さんに僕らが持っているノウハウを引き継いで、地域に還元してもらいたい。僕たちはベクトルが揃ったときは3倍以上の速さで前進します。全国の皆さんに会いに来てほしいし、僕らもたくさんの方と出会い、勉強したいです」と宮田さんは目を輝かせた。

サポーター

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〜ここで働く仲間、外部でサポートしてくれる仲間がいて成り立っている〜

株式会社ドリームファーマーズを共同経営

取締役副社長
安部 元昭 さん(35)

t2A_3_R.jpg [安部ぶどう園 ぶどう2.4ha]
1981年生まれ。ぶどうの栽培技術は大分県トップクラスで、視察研修先として有名。

取締役工房長
園田 直彦 さん(37)

t2A_4_R.jpg [そのだ農園 ぶどう1.8ha]
1979年生まれ。安心院ぶどう部会(JAおおいた安心院事業部)副部会長に30代で大抜擢。米や野菜も栽培。

達人からのメッセージ

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強烈な個性を持つ同じぶどう農家の3人が事業をやっていることは全国でも珍しい例だと思うので、こういう事例を面白いと共感してくれる若い農家さんに僕らが持っているノウハウを引き継いで、地域に還元してもらいたい。

株式会社ドリームファーマーズ

001 大分県干しみかん 濃縮蜜柑

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002 安心院干しぶどう 種入り巨峰(青春編)

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003  安心院干しぶどう シャインマスカット

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